Monday, December 16, 2013

頭頂部の損傷によって引き起こされる方向判別機能の欠陥:視覚における腹胞と背胞の相互作用

我々は、左頭頂葉に損傷があり、角度の違いによって目標物を発見したり位置付けたりする機能が欠陥している患者の報告をする。患者は、目標物が単一の特徴(色の違いもしくは角度の違い)を有していた場合の見極めは比較的良かった。頭頂部の損傷の影響は、目標物の認識や角度の違いを減少させる働きを持つ、損傷のない腹側皮質回路に負荷をかけることにあるかもしれない。結果は背側皮質視覚路が、基本的な視覚の機能を支えているということで矛盾しない(例えば、定められた目標物の識別や見極めなど)。同様に、患者は目標物を定めるとき、目標物が大きく表示されたときのほうが見極めの結果が良くなった。更に、患者の見極めのパフォーマンスは、目標物の識別のパフォーマンスよりも良かったことから、見極めの機能のほうが識別機能より優先的に働いていたか、独立に働いたといえる。

Riddoch MJ, Humphreys GW, Jacobson S, Pluck G, Bateman A, & Edwards M (2004). Impaired orientation discrimination and localisation following parietal damage: On the interplay between dorsal and ventral processes in visual perception. Cognitive Neuropsychology, 21, 597-623. doi: 10.1080/02643290342000230 



Impaired orientation discrimination and localisation following parietal damage: On the interplay between dorsal and ventral processes in visual perception

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