アルツハイマー病や統合失調症を含む多数の精神医学的・神経医学的疾患では、正常の運動・認知行為・情緒状態が欠落していることが疾患の症状に反映されている。これらの陰性症状は、目標達成行動の基底にある、脳の基本的なメカニズムに欠陥を及ぼす可能性がある。これらの疾患の病理と病態生理学の知識は、現在の科学的検査とも相俟って、目標達成行動の神経生物学的な原理の理解を促進することにつながるだろう。(特に、大脳辺縁系とCSTC回路の間の相互作用について)陰性症状のある患者についての研究も、目標達成行動の認知モデルを検査し、最終的にそのようなモデルを正常・異常な行動の両方にあてはめて神経生物学的に分析するいい機会になるだろう。
Brown RG & Pluck G. (2000). Negative symptoms: the 'pathology' of motivation and goal-directed behaviour. Trends in Neurosciences, 23, 412-417. 10.1016/S0166-2236(00)01626-X
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