Wednesday, November 20, 2013

ホームレスの人々の間での時間的展望、うつ病と物質乱用について

著者達はジンバルドの時間的展望の個人差を測定する尺度である、ZTPIZimbardo Time Perspective Inventory)を使用し、ホームレスの人々は対照グループと比べて、著しく過去と現在に対して否定的な見方を持っていることを発見した。それは、ZTPIの高い過去否定的・現在宿命的な測定結果と、低い過去肯定的な測定結果に表されている。しかし、未来についての考え方と、現在の享楽に関する測定結果では対照グループとほぼ差がなかった。また、ホームレスの人々の方がうつ症状を多く示し、中でも50人中31人(62パーセント)はうつ病と診断するのに十分な基準を満たしていた。他方でこの結果は、彼らの通常とは異なる時間的展望とは関係がなかった。また、物質乱用と時間的展望に関しても関連性は見つからなかった。うつ病や薬物乱用などの困難にもかかわらず、ホームレスの人々は目標を達成するという未来に対する考え方は維持していることが分かる。


Pluck G, Lee KH, Lauder HE, Fox JM, Spence SA & Parks RW. (2008). Time perspective, depression, and substance misuse among the homeless. The Journal of Psychology, 142, 159-168. doi:10.3200/JRLP.142.2.159-168 



No comments:

Post a Comment